じいちゃん

じいちゃんがだいすきだ。それは今ほど思う。

夕飯後に居間でひとりテレビをみるじいちゃん。おれも食べ終えて自分の部屋に行こうと思ったけど思いとどまった。じいちゃんは寂しいとかそんなんじゃ思わないだろうけど、なんとなく一緒にいてあげたくなった。横顔を盗み見た。「ああ、おれはこの人と血が繋がってるんだ。」って思った。それが嬉しくて泣きそうになった。