10月17日(土)

行きつけの皮膚科がやっていなかった(土曜ってずっと定休だったっけ)から車を10数分走らせて初めてくる皮膚科に来た。昼前だけど30分弱待つらしい。唇が乾燥するから塗り薬をもらえればいい。

 

小3くらいの女の子がおばあちゃんの隣で漫画を読みながら静かに診察の順番を待っていた。髪は肩につくぐらいで、天然なのか少しウェーブがかかっていた。なぜか高校時代の彼女を思い出す。マスクをしていたがおそらくその子は可愛くて、それよりも良い子だということがわかった。その子は診察に呼ばれて立つと、脚を少し引きずって診察室に入っていった。彼女にどんなことがあったのかは想像もできない。診察が終わり、おばあちゃんと小さな声で話す。話ぶりからも良い子そうだ。普段平日に子どもを見ると仕事だからか心がざわつくが、土曜に他所の子を見ると心が穏やかだった。会計に呼ばれて、おばあちゃんがお金を払ってると女の子がおばあちゃんが脱いだスリッパを自分のと一緒に片付けて、自分とおばあちゃんの靴を出した。やっぱり優しい子だった。そのときおれは、こういう優しい子が報われるように仕事しよう、と思った。